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茄子は他の野菜に比較して諺等に頻繁に登場する。「秋茄子嫁に食わすな」などは、その最たるもので今も秋になると嫁姑の関係をユーモラスに表現する諺として使われている。また、天候や豊作と結びついた諺が多い点も実に興味深い。「茄子の豊作は稲の豊作」「秋茄子の早枯れは凶作なり」など茄子の育ち具合と稲の作柄との関係を言い表した諺が、今も全国に点在しており、宮城県下でも同様の「茄子の花多くつけば日照り、葉が立てば晴天」の諺があるほど…。 茄子はインド原産と言うことからも分かるように本来、高温と乾燥を好む野菜である。 長雨で日照の少ない年は花の落下が多く、果実の育ちが悪い。このことは、稲においても同様で、雨天続き日照不足の年は不作となる。そのため、昔人は茄子の育ち具合を見て今年の稲作の良否を占ったのであろう。 現在でも「茄子は夜露うけねば千成る」の諺どおりそれぞれの葉に十分光が当たる様な管理栽培が行われているという。昔人の知恵と、そして茄子との密接な関係には驚くばかりである…。
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